case6
閉塞性腸間膜動脈閉塞による急性小腸壊死
症例報告 No.6 閉塞性腸間膜動脈閉塞による急性小腸壊死
今回紹介する症例は真夜中に急激な腹痛を訴え当院に時間外診察を受けた患者さんの例です。当初は痛み止めの点滴にて様子を見ましたが症状が改善されないためCT撮影を行いました。
→腹水貯留
→炎症により腸管の壁が肥厚しています。
CT撮影結果、多量の腹水貯留と、小腸の肛門側に広汎な浮腫と腸間膜の浮腫を認めました。領域的にIMA(下腸間膜動脈)血栓塞栓による急性虚血性小腸炎
腹部を切開して小腸を取りだした時の写真です。 写真の左側が正常な腸の色で右側が虚血により壊死した腸です。
壊死した腸を切除した写真です。
切った腸をつなぎ合せた(吻合)写真です。
壊死した部分は摘出し、血流のある正常な小腸が見られます。
患者さんは2週間後軽快退院されました