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ハイパーサーミアとは温熱療法のことでがんを熱で治療する方法です。

がんは正常な組織に比べて熱に弱いことが知られています。 どうしてがんは熱に弱いのかといいますと、がん巣には血流が少なくて熱しやすいのです。

さらに血流が少ないと酸素不足に陥って乳酸がたまります。

するとがんは酸性になり、細胞は一段と熱に弱くなりがんは熱によって死滅します。 血流が少ないと細胞は熱しやすく、 死にやすいのです。

一方正常な組織では熱であっためられると血管が膨張して血流が高まり、熱がすみやかに放散されます。

こうした理由からハイパーサーミアは体の中に巣くっているがんに高周波の電磁波を当てて高い熱を起こさせて、がん細胞だけを選択的に熱で死滅させるアイデアが生まれたのです。

その機械は山本ビニター社製「サーモトロンーRF8」と呼ばれて日本で世界の先端を切って開発されたものです。 抗がん剤や放射線に比べて副作用がほとんどなく、患者さんの生活の質(QOL)を高く維持することが可能です。

もちろん他の療法と併用しながらハイパーサーミアを行うこともできます。

またハイパーサーミアで全身の免疫力が高まることもわかってきました。

熱によって熱ショックたんぱく質が出来上がり免疫の力を補強し、免疫力が向上すればがんを取り除こうとする体の防衛力が増加するのです。

がんを熱と免疫力の両面からやっつけるのがハイパーサーミアの戦略です。

がんと免疫の温熱療法はこうして現在脚光を浴びつつあります。

外科的に手術でがんを取り除いたあとに、ハイパーサーミアを施すことも試みられています。

取り残したがん細胞を念のために熱で死滅させるためです。

もちろん手術不能ながんにもハイパーサーミアは 有効です。

抗がん剤を投与されている方はがんに効率よく薬剤が浸透します。

そしてハイパーサーミアは脳や眼球を除くすべての部位に適用されます。

また、がんの初期であるか、 末期であるかを問いません。

がんの組織型や種類、原発か再発か、手術の有無も問いません。

ハイパーサーミアは1回だけでなく、症状にもよりますが複数回治療します。

治療時間は準備も含めて約1時間です。

治療は何回受けても大丈夫です。

 

ほとんどの患者さんが治療時間中は風呂に入ったような状態で快適だといいます。

まずは気軽に外来でハイパーサーミアを受けられることをお勧めします。

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