邦和病院 STA-MCA

堺市病院,温熱療法,ハイパーサーミア治療,堺市救急指定病院,大阪,堺市看護師募集

『血行再建術』 STA-MCA吻合術(浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術)

昔と違い今では、脳卒中になる前に病変がみつかり、脳卒中になるのをふせぐための外科手術が行われています!。

血行再建術とは、読んで字のごとく“血行”を“再建”する手術です。つまり、とどこおった血液のながれを、手術によって改善しようと いうものです。代表的なものに頚動脈内膜剥離術と浅側頭動脈一中大脳動脈吻合術があります。今回は当院で施行されている浅側頭動脈一中大脳動脈吻合術を紹介します。

HL01_29.gif最近、メタボリック症候群という言葉をよく耳にされると思います。血中のコレステロール値が高いことや、肥満があるなど、成人病になりやすい要素を規定の分だけ満たした人たちが。この範ちゅうに入れられます。メタボリック症候群の人たちは、アテローム血栓症という動脈硬化性病変ができやすく、とくにその変化は心臓を栄養する冠状動脈、下肢の動脈、そして頚動脈におこりやすいことが知られています。頚動脈にアテローム血栓症ができると、最終的には頚動脈がつまってしまい、しばしばひどい麻庫やその他の神経症状がでます。
 しかし、つまる前に“目が見えにくくなる(通常つまりかけている頚動脈と同じ側)”あるいは“手足に力が入りにくくなったりしびれたりする(通常つまりかけている頚動脈と反対側)”といった症状がでるために病院や診療所を受診し、検査で頚動脈の狭窄がみつかることが増えています。 これらの症状を“一過性脳虚血発作(TIA)”といいます。 TIAが発生すると、そのあとに脳卒中になる率が最初の1年間で10~15%、その後は年間に5~6%で5年間で約30%ていどと高く、早めの治療が必要です。

aaa.png

上の動画は、これまでに度々言語障害や手の痺れがあり、当院に救急搬送された患者さんに施行されたDSA(デジタル・サブトラクション・アンギオグラフィー)です、分かりやすく言えば造影血管撮影ですね。
写っているのは左の総頸動脈で、動画を最後まで見ていただければ総頸動脈から分岐する内頸動脈が狭窄(狭くなっている)のが分かると思います。
当院ではこの患者さんに対しSTA-MCA吻合術(浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術)を施行しました。
その結果言語障害や手の痺れは無くなりました

『STA-MCA吻合術』

左の図は脳を下からみた図になります、内頸動脈の血流低下にともないMCA(中大脳動脈)の血流が低下し脳が貧血を起こします。
このMCAに外頸動脈から分岐するSTA{浅側頭動脈(頭蓋外を走行し頭皮を栄養する血管)}を繋ぎ合せ、STAの血流により脳内の貧血を補います。